2月の誕生石として知られるアメジストは、日本名の紫水晶の通り紫色を帯びた水晶です。おそらくは水晶に次ぐ知名度の石と思われ、紫の結晶=アメジストのイメージが老若男女問わずに共有されているのではないでしょうか。
大きな特徴である紫色については、深い(濃い)紫であるほど高品質とされますが、色味の濃淡(品質)によらず好みが人によって分かれるのがアメジストの面白さでもあります。
お好みの色合いを求めて色々なタイプのアメジストを探してみるのも良いでしょう。
アメジストという名称はギリシャ語で酒の意味のmethyと否定辞のa、つまり「酒に酔わない」「この石でできた盃で酒を飲めば悪酔いしない」に由来するとされています。
アメジストは鉄分によって発色した水晶の一種です。
日本名の紫水晶の通り紫色を帯びた水晶で、その発色の要因は微量の鉄イオンが含まれているためとされています。
主に晶洞石の内部の取り残された火山ガスの泡によってできた岩の空洞内に形成されます。
また、アメジストには二色性があり、見る角度によって青紫か赤紫の色合いが表れます。色は先端ほど濃くなり底部ほど乳白色を帯びる傾向があります。
さらに、巨大な結晶で発見される事はほとんど無く、個体一つを見ても紫色の濃淡の差が部分部分で大きいのも特徴です。
このようにムラの無い均一な色合いのものはとても少ないと言われています。
昔は日本でも採れたようですが現在ではほとんど採れず、主にブラジルやウルグアイ、南アフリカ共和国などで採掘されます。
名称はギリシャ語で酒の意味のmethyと否定辞のa、つまり「酒に酔わない」「この石でできた盃で酒を飲めば悪酔いしない」に由来するとされています。
アメジストは加熱すると茶色や黄色に変わる特徴があります。
さらに高熱を与えると緑色になり、なおも加熱すると250℃で無色となります。
このように熱による色味の変化の他、日光でも褪色するので保管時は直射日光を避けて黒い布などをかけておくと褪色から保護する事ができます。
褪色すると紫から色味が抜け白っぽく変化し、折角の美しい色合いを損ねてしまいますのでお取り扱いには十分にご注意下さい。
またアメジストは産地によって結晶や色味の傾向が変わります。
例えばブラジル産は結晶が大きめだが色味は少し薄め、ウルグアイ産は結晶は小さく細かいが色味は濃紫の傾向、メキシコ産は細長い結晶でライラックの様な明るく透明感のある紫など特徴が異なります。
産地による好みが人によって分かれるのもアメジストならではと言えるでしょう。
最も有名なエピソードの「酒に酔わない」という言い伝えの通り、体調面への作用が大きく、血液を浄化して解毒、解熱作用を高め、皮膚病の治療や不眠を解消するのにも用いられたと言われています。
もちろん、他のストーンと同様に精神面への効果も強く、精神的な不調を緩和したり、隠された魅力や能力を引き出すがあり、恋愛成就にも効果があるとされています。
その他の効果としては
・腸の不調を改善する
・安らぎをもたらし安眠を助ける
・人間関係を円滑にするサポートをする
・ストレスを軽減しネガティブな感情を浄化する
・ネガティブエネルギーをポジティブに変える
・思考の明晰さや精神性を高める
・予知能力を高める
・眠っている潜在パワーを開放する
などの効果があるとされます。
なお、古代エジプトではアクセサリーやお守りとして愛されたり、ユダヤでは祭司の胸当てに飾られたり、キリスト教では「司教の石」として珍重されてきたなど様々な宗教儀式から用いられたことからみても、スピリチュアルなパワーが強い石と信じられています。
くよくよしたり傷ついたりしている時には癒し、目前の困難を乗り越えていけるように精神を強くする手助けをしてくれるとされています。また不眠にも効果があるとされていますので、ストレスを抱えている人にはお勧めの石です。
真実の愛を導く愛の守護石ともされ、理想的な出会いをもたらすとされています。持ち主に美や調和を与え、セクシーな魅力を引き出すとのことですので、アメジストは恋愛成就のお守りとしても最適といえるでしょう。