インド翡翠（アベンチュリン）はエメラルドや翡翠と同じ5月の誕生石です。
「インド翡翠」は翡翠ではなく、グリーンアベンチュリンの別称です。
アベンチュレッセンスと呼ばれる内包物がキラキラと輝く特性を持ち、アベンチュリンは緑色以外にも多様な色合いのものが存在します。
森林のような優しい緑色から連想されるように、深い癒しのエネルギーを持ちストレスの緩和に効果があるといわれています。

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インド翡翠（アベンチュリン）のデータ

英名	Aventurine
和名	砂金水晶（さきんすいしょう）
主な産地	インド、ブラジルなど
モース硬度	7
比重	2.64～2.69
色	緑色、青色、白色、ピンク、赤色～褐色など

インド翡翠（アベンチュリン）とは

アベンチュリンはクォーツァイト（珪石）の中に雲母やヘマタイト、ゲーサイトを内包することによって粒子状にキラキラと輝くアベンチュレッセンス（アベンチュリン効果）を持つ鉱物の総称です。
アベンチュレッセンスは、18世紀にイタリア・ベニスのガラス工房で溶かしたガラスの中に誤って銅の塊を落としてしまった際にキラキラと輝く美しいガラスが生まれたことから、イタリア語で「偶然が起こした」を意味する「a ventura」が語源になったといわれています。

アベンチュリンはフックサイト（クロム白雲母）を多く含有し、クロム成分に反応して美しい緑色に発色します。緑色が深く鮮やかでアベンチュレッセンスがよく見えるものほど価値が高いとされています。

また、一般的にアベンチュリンというと緑色のグリーンアベンチュリンを指す場合がほんとんどですが、アベンチュリンには内包物の種類によって様々な色合いが存在します。
・グリーンアベンチュリン（緑色）
・レッドアベンチュリン（赤色）
・モスコバイト（ピンク）
・ホワイトアベンチュリン（白色）
・アイオライトアベンチュリン（青色）

アベンチュリンの主要な原産国としてインドがあげられます。
インドではアベンチュリンの資源が豊富で安価で流通していたこともあり、翡翠の代用品としてインド産のアベンチュリンが用いられていたため「インド翡翠」の名でも呼ばれています。
この他にもヒマラヤ産のグリーンアベンチュリンを指す「ヒマラヤアベンチュリン」の別称もあります。

古代チベットではアベンチュリンには真理を見通すパワーを持つと考えられており、仏像の目にアベンチュリンをはめ込んだとされます。
また、腎機能を高める・老廃物や毒素を排出する・水分量を正常に保つなどの身体的効果もあるされ、大昔には治療やまじないにも用いられていたといわれています。