英名	Hackmanite
和名	ハックマン石
主な産地	ロシア、ミャンマー、パキスタンなど
モース硬度	5～6
比重	2.25
色	白～灰色、ピンク色、紫色など

ハックマナイトとは

ハックマナイトは、1980年代にロシアのコラ半島で発見された、とても「不思議な石」です。
なぜ「不思議な石」かと言えば、ハックマナイトには紫外線を吸収して変色するという特性があるからです。
驚くべきはブラックライトを当ててみれば、即座に全く別の色味に変化する事からすぐに分かります。

ハックマナイトはソーダライトの変種にあたり、鉱物コレクターが手に入れたい石として高い人気があります。

紫外線が当たっていない状態のハックマナイトは、透明・白・紫・赤紫・青・灰色など。面白いのは室内でも紫外線に反応してそれらの色味が変化する事です。
ハックマナイトは少量の硫黄を含んでいる事から、この色味の変化が起きるのだそうです。
ハックマナイトの色の変化は「テネブレッセンス効果」と呼ばれています。
具体的には紫外線を吸収して色が変化する事、そしてその後紫外線の当たらない場所では元の色にもどる現象を指しています。
ハックマナイトには蓄光性があるために、紫外線が当たらなくなっても変色した状態が継続するのだそうです。

個体差がある為傾向はさまざまですが、大まかには紫外線を外した時に色がすぐに元に戻るものがソーダライト、変化した色味がゆっくりと戻るのがハックマナイトとして区別されています。

名前の由来は、最初に見つけたビクトル・ハックマンの名前にちなみます。
ビクトル・ハックマンはフィンランドの岩石学者でした。

ハックマナイトは物事の見方を変える洞察力を与えてくれるとされています。
また、思考をポジティブにし心の奥底から湧き出るパワーを与えてくれます。
外観の変化も含めて楽しみながら持ち主を支えてくれる存在になってくれる事でしょう。

ハックマナイトは太陽の光でも色味に変化が現れます。
褪色や劣化の要因とならぬ様、柔らかい布などでこまめにお手入れされる事をおすすめします。