キリスト教の聖杯伝説にある、イエス・キリストが最後の晩餐で使われた緑色の聖杯はモルダバイトではないかという説があります。もともとは天から降ってきたエメラルドで作られた杯であると伝えられていますが、大昔には緑色の美しい石は全てエメラルドと呼ばれていたことから、正しくは隕石落下の衝撃で天から降ってきたモルダバイトが杯に使用されたとも考えられています。この聖杯はキリストが磔刑に処されたときに滴り落ちた血を受けたとされ、アーサー王の伝説にも不老不死の杯として登場しました。地球上のパワーストーンをしのぐエネルギーを持つとされるモルダバイト。その強大なエネルギーと深く美しい色合いを目の当たりにすると、これらの逸話も本当のことのように感じられると思います。
また、モルダバイトは古くから様々な儀式や装飾品として使用され、チェコの民話ではモルダバイトには夫婦に幸福をもたらす効果があるといわれており婚約の際の贈り物としても重宝されていました。

モルダバイトは宇宙と地球の意識を融合して、高次元的なインスピレーションを感じやすくするはたらきがあるといわれています。難しいことのように感じるかもしれませんが、ふいに「ちょっとした願いが叶った」とか「会いたいと思っていた相手に偶然会えた」というような、運が良くなったと感じることもインスピレーションのもたらす結果なのです。今まで見落としていたようなところから解決の糸口を見つけたりと、問題解決や現状打破にも効果を発揮してくれるので生活を好転させたいと考える人に特にオススメです。
またモルダバイトは宇宙との一体感を与えてトラウマや恐怖心、孤独感を癒す効果があるとされ、一説には深い睡眠時に出る脳のデルタ波にはたらきかけるエネルギーを持つといわれています。このようにヒーリングストーンとしての効果も特に高いとされているモルダバイトですが、そのエネルギーが強すぎるが故に強烈な石あたりを起こす人が多いようです。このモルダバイトを手にしたときに感じるめまいやほてりなどの症状は「モルダバイト・フラッシュ」と呼ばれています。このような場合は無理をせず、短時間から少しずつ体とモルダバイトを慣らしていくようにしましょう。

モルダバイトはパワーストーンのなかで模造しやすい石としても有名です。最近では模造品であってもかなり精巧につくられており、一見しただけでは判別がつきにくいので注意が必要です。
本物のモルダバイトと偽物の見分け方として「龍紋」の有無が挙げられます。龍紋とは石の内部で見られる捻じれたり流れるような歪みことです。この歪みは人工的に作り出すことができないといわれているので、龍紋が見られる場合は本物でまず間違いないでしょう。また、自然に融解され凝固したものは内包した気泡が不規則な形状をしているので、これも本物と偽物を見分けるポイントとなります。
鑑別書が付属している場合であっても、中国で作成されたものは偽造されている可能性があります。鑑別書も日本の機関によって発行されたものであるかも必ず確認するようにしましょう。このようなことからモルダバイトを購入する際は信頼のおけるショップから購入することをオススメします。