ラリマーはカリブの海を思わせる美しい鮮やかな色合いと波のような模様が魅力の石です。「カリブの宝石」と謳われ、世界三大ヒーリングストーンのひとつとされるラリマー。今回は憧れのパワーストーンの代名詞にもなっているラリマーの魅力とその効果を詳しく解説していきます。
ラリマーは1974年に発見された石で、正式名称/鉱物名を「ブルーペクトライト」と呼びます。 美しく、愛らしい外観から別名を複数持ち、ドミニカ共和国がアトランティスの失われた大陸だったという伝説にちなんだ「アトランティスストーン」や水面を泳ぐイルカをイメージした「ドルフィンストーン」の名称もあります。
ラリマーという名称の由来は発見者の娘の名前である「ラリッサ」と、産出国ドミニカの言語で海を意味する「マール」から、「ラリマー(ラリマール)」と名づけられました。1980年代にアメリカの宝石商が「カリブ海の宝石」と称して売り出した頃からラリマーの人気は世界中に広まりました。
ラリマーはドミニカ共和国のナショナル・ストーンに認定されています。
ペクトライトには透明なものからピンクや薄黄色などさまざまな色合いがあり、鮮やかで美しい青色をしたブルーペクトライトのみがラリマーと呼ばれています。ラリマーは世界で唯一ドミニカ共和国のパオルコ鉱山でのみ産出されていましたが、近年になってチェコ共和国でも青色のペクトライトが発見されるようになりました。
ラリマーは不純物が少なく、特有の波模様とブルーが美しく出ているものがより品質の高いものになります。 また全体が白っぽいラリマーも、透明感のあるような薄く青みがかった白が清潔なイメージを与え人気があります。
ラリマーはモース硬度4.5~5とされていますが、一つの石でも硬度にばらつきがあり加工に高度な技術を要することでも知られています。このほかにも直射日光下に長時間置くと褪色してしまったり水分に対してもあまり強い石ではないので、美しい状態を保つために取り扱いには十分注意しましょう。
現在ラリマーの産出量が減少してきていることを受けて、産出国のドミニカ共和国が輸出規制を始めているといわれています。そのため今後はますます価格が高騰し、高品質なラリマーが入手しづらくなることが予想されます。
ラリマーは三大ヒーリングストーンの一つに名を連ねるほど癒しの力が強いといわれています。癒しのヴェールで持ち主を包み込み、怒りや闘争心といった感情を沈め、精神の安定をもたらすとされています。愛と平和の象徴ともいわれており、他人に対しても寛容な心で接することができるようになるので愛のある良好な人間関係を築くことができるといわれています。
また、ストレスも軽減してくれるとされ、癒しを求める方には最適のストーンと言えます。特にラリマーは変化にともなう不安や緊張を癒す効果が高く、新しい環境でも前向きに自分らしく過ごしていけるポジティブなパワーと癒しのパワーを同時に持ち合わせているとされています。思考力を高めて発展的なアイディアを与えたり、本人が持つ想像力や感性を最大限に引き出してくれるので日常のストレスを癒したい方はもちろん、クリエイティブなことに挑戦したいという方も心強いサポートが得られるはずです。
このほかにもラリマーは霊的な力がとても強いとされており、神秘的な体験や魂レベルでの成長、霊的コンタクトをもたらすといわれています。瞑想の際に身に着けると深くリラックスした状態に導いてくれるので、より瞑想の効果を高めるとされています。
また、リラックス効果を一番に感じたいときにはラリマーを身に着けて眠ることをオススメします。 ラリマーの模様のように海を漂う波のごとく、きっと深く安らかな癒しを与えてくれるでしょう。
【スギライト】
スギライトは日本人によって発見された比較的歴史の新しい石です。スギライトは過去に受けたトラウマや心の傷を癒す効果が高いとされています。さまざまな色合いを持ち、紫色が強いものは癒しの効果が高く、黒っぽいものは魔除けの力が強いとされています。
【チャロアイト】
チャロアイトは紫色・白・黒からなるマーブル模様が特徴的な石です。マイナスの感情を静める効果が高く、不安や恐怖心からくるストレスや病気、不調を癒すとされています。このほかにもトラブル回避や人徳を高める効果も期待できます。