英名	Tektite
主な産地	中国、チベットなど
モース硬度	5～6
比重	2.4
色	黒～黒褐色、深緑色、薄黄色など

テクタイトとは

テクタイトはこれまで地球に飛来した隕石そのものだと考えられてきましたが、現在では隕石落下の衝撃により地表の物質と隕石が溶け合い冷え固まったものであるという説が有力とされています。

このため、ギリシャ語で溶けたという意味を持つ「tektos」が語源になりテクタイトと呼ばれるようになったといわれています。

テクタイトはほとんどが黒色や黒に近い褐色をしており、表面に溶岩のような小さな窪み（ディンブル）と内部には気泡や飛翔痕がみらる特徴があります。

またテクタイトのなかにはチェコのモルダウ川流域で産出される透明度のある深緑色をした「モルダバイト」や、エジプトの砂漠から産出される透明度のある淡い黄色をした「リビアングラス」などの希少種も存在し、これらは非常に希少性が高く、憧れのパワーストーンとして愛好家の間で人気を博しています。

テクタイトは空から降ってくる隕石そのものとして考えられていたため、古代より神聖なものとして扱われてきました。
インドではクリシュナ神の聖なる石として炎の真珠という意味の「アグニマ」と呼び、チベットでは「シャンバラ（理想郷）の石」と呼び崇拝していたそうです。

テクタイトは持ち主の潜在的な能力を呼び起こすとされ、ポジティブな感情を呼び起こし様々なことに挑戦する勇気とやる気をもたらすといわれています。
また洞察力を高める効果も期待でき、物事の本質や人の機微に聡くなることで正しい判断や立ち回りに導いてくれるとされています。