英名	Sun Stone
和名	日長石（にっちょうせき）
主な産地	インド、アメリカなど
モース硬度	6～6.5
比重	2.6
色	透明、淡黄色、オレンジ～赤橙色、赤色など

サンストーンとは

サンストーンは斜長石のなかのオリゴクレース（灰曹長石）の一種で、アベンチュレッセンスが見られる宝石質のものを総称としてサンストーンと呼んでいるため正式な鉱物名ではありません。
太陽のような温かみのある色合いとキラキラ輝く様子から、同じ長石グループのムーンストーンと相対する石としてこの名前が付けられたといわれています。
アベンチュレッセンスを持つフェルドスパー（長石）ということで「アベンチュリン・フェルドスパー」と呼ばれることもあります。

このほかにもサンストーンにはギリシャ語で太陽という意味の「ヘリオライト」という別名も存在します。古代ギリシャでは太陽神の信仰が厚く、サンストーンは太陽神の象徴として宗教や魔術的な儀式に用いられていました。
その後19世紀以降になってから、サンストーンは宝石として使用されるようになったといわれています。

サンストーンは内包したヘマタイトやゲーサイト、レピドクロサイト、銅などのオレンジ～赤色の金属小平板結晶によって美しいアベンチュレッセンスやシラーが生み出されます。
内包物の内容や大きさが異なるため、産地によって様々な特徴のサンストーンがみられます。
インド産で産出される一般的なサンストーンはオリゴクレースに赤鉄鉱を含んだ半透明から不透明なものであるのに対し、アメリカのオレゴン州で産出されるサンストーンは唯一銅を含み、透明度の高い特徴があります。このサンストーンは「オレゴン・サンストーン」と呼ばれ最高品質に評されます。