●ファントムとは、[影][幽霊]という意味。
水晶の結晶が生成していく過程でいったん成長が止まり、その後再び成長を開始すると、その境目に気泡や他の物質が取り込まれ、まるで山の影を思わせる模様ができます。時にはそうした山の影が幾層にも連なっる場合があります。こうしてできた石を、ファントム水晶と呼びます。和名では、[幻影水晶][幽霊水晶]と称される場合もあります。
ファントム水晶は、山や谷といった困難にめげずに進む[克服]の暗示や、物事を隆起させる暗示を放つとされます。そのため、商売や事業運を興隆させたい人に非常に人気があり、また成長期の子供にお守りとして持たせたりする場合もあります。
また、新陳代謝を促進して細胞の再生を促したり、電磁波を消散させるチカラ、霊能力やサイキックなパワーについても語られています。
ファントムの色は、白、緑、オレンジ、茶色とさまざまで、特に白や緑はヒーリング力が強いとされます。
また山の姿も、見事なピラミッド型から渦を巻いているような形、雪山、嵐、流星群をを連想させるものまでさまざまで、人のイマジネーションを強く刺激します。
パワーストーンを知れば知るほど、こうした石の魅力にとりつかれる方が多いようで、ガーデン水晶やファントム水晶にひかれるようになったら、もう立派なパワーストーン通と自称できるでしょう。
●品質:困難の克服、物事の興隆と再生、着実な進歩、成長.育成、ヒーリング、新陳代謝の活発化、肌の再生、霊視力【トレジャーメノウ(瑪瑙晶洞)】
トレジャーメノウは、メノウの原石の中に壁面が水晶の結晶でできた空洞があるものをいいます。それを割ったら、まるで宝箱に宝物がザクザク入っているのを想像させることから、トレジャーメノウという名前が付けられました。
石の内部にキラキラしたものが詰まっていることから福を溜め込むとされ、金運や財運を呼び込むともいわれています。中国では聚宝盆(じゅうほうぼん)と呼ばれ、古くから金運を招くアイテムとして重宝され、現在でも一家に一つはあるラッキーアイテムとなっているそうです。
開運と運気を切り替えるパワーを持つといわれるトレジャーメノウは別名[龍穴]で、エネルギーが溢れ出す源とも。そのため、置いた場所をパワースポットに変えて、悪い気を浄化したりエネルギーの循環を良くしてくれるそうですよ。
気の入り口である玄関に置けば開運、寝室に置けば悪い気を退け良い眠りにつけるとされています。
龍の置物の側に置くとお互いのパワーを増幅させるともいわれているのでオススメです。
トレジャーメノウは浄化作用が強いとされるので浄化の必要はありませんが、デコボコとした構造上ホコリが溜まりやすいです。これをマメにお掃除をしてあげると開運に繋がるかもしれません。
【水晶(石英、クリスタルクォーツ)】
水晶とは石英を指しますが、一般的に無色透明のものをクリアクォーツやロッククリスタルと呼んでいます。
水のように美しく透き通ったものが良いと思われがちですが、内部にヒビや他の鉱物などのインクルージョン(内包物)が入っているものがあり、それが天然物の証。また、インクルージョンによって様々な種類に分類され、それぞれ違った印象を与えてくれます。
古くから呪い事に使われてきた水晶に秘められたパワーはとても万能で、あらゆる場面に対応するといわれています。特に邪気を祓う力が強いため、人間関係を円滑にしたり、心身をクリアな状態にしたい場合に最適です。また空間を浄化する作用もあるとされ、インテリアとしても高い人気を誇っています。
石自体に強い自浄作用があり、他のパワーストーンが吸収した負のエネルギーを浄化するといわれています。更にアクセサリーとして他の石と組み合わせる場合、それぞれの石の個性を引き出しバランスを取ってくれる効果があるそうなので、ぜひとも組み込んでおきたいですね。
パワーストーン入門に最適な水晶ですが、愛好家にとってはかなり奥が深く最後に行き着くのもこの石なんだそうです。何もかもを見透かすような透明な水晶には、本当に神秘的なパワーが宿っているのかもしれません。