英名	Gypsum
和名	石膏（せっこう）
モース硬度	2
比重	1.5
色	白色～灰色、透明、緑色、薄黄色～オレンジ、褐色など

ジプサムとは

ジプサムと聞いてあまり馴染みがないと思われる方も多いかもしれませんが、ジプサムは和名で石膏です。
ジプサムはパワーストーンアイテム以外にも彫刻の材料や骨折したときに治療に使われているギプスなど、様々な分野で幅広く使用されています。
世界中で最も多く産出される鉱物でもあり、その産出量は年間なんと約1億トンといわれています。
さらにメキシコではナイカ山地下というジプサムの結晶で作られた世界最大級の洞窟なども発見されています。

ジプサムの形状は多様で、塊状、繊維状のものなど様々です。

代表的なものでは、

・セレナイト…透明度があり結晶が大きい。主にアメリカやメキシコで産出され、「聖母マリアのガラス」とも呼ばれる。
・デザートローズ…バラの花のような形をしており、オーストラリア、チュニジア、メキシコなどの世界中の砂漠から産出される。
・雪花石膏…「アラバスター」とも呼ばれ、粒状の細かい結晶で柔らかく粘り強い。彫刻材として使用される。

などの種類が挙げられます。

また、南オーストラリアでは緑色やオレンジ色の細かく繊細なポイントが群生したジプサムが発見されています。現在では閉山しており市場にあまり出回らないため、非常に希少価値が高いとされています。

ジプサムは硬度が低くアクセサリーなどの加工が難しいため、ほとんどが原石の状態で流通しています。
水に溶けやすく油脂などで劣化しやすい、また爪で傷がついてしまうほど柔らかい繊細な石ですので、取り扱いには十分に注意しましょう。