英名	Pyrite
和名	黄鉄鉱(おうてっこう)
主な産地	スペイン、中国、ペルーなど
モース硬度	6～6.5
比重	4.95～5.1
色	真鍮色～黄金色

パイライトとは

パイライトは硫黄が鉄分と結びついてできた硫化鉱物です。
衝撃を与えること火花が出る性質を持ち、ギリシャ語で火を意味する「pyr」が語源になったと考えられています。
この性質を用いて大昔には火打ち石として使われていたとされており、古代ギリシャやインカ帝国などの遺跡からもパイライトが発見されています。

パイライトは世界各地の火山活動が活発な場所で発見されており、かつては日本の宮城県、秋田県、石川県などでも産出されていました。
結晶形はカットされたかのような整ったキューブ型や多面体で、非常に個性のある形状をしていることからパイライトは原石を愛好するファンが多いようです。

黄色みの強い真鍮色で金属質な輝きから金に間違われやすいため、パイライトは「Fool's gold（愚者の金）」という俗称でも知られています。
またパイライトと同じ成分のもので色味が薄く銀色に近いものは「マーカサイト（白鉄鉱）」と呼ばれ区別されます。

パイライトは語源となった火から連想されるように、暗闇を照らして道を切り開くポジティブなパワーに溢れているとされています。
また、ネイティブアメリカンのシャーマンがパイライトを護符として用いていたことから強力な魔除けの効果を持ち、危険や災難から持ち主を守るともされています。