英名	NWA 869 Chondrite
和名	サハラNWA869隕石
主な産地	モロッコ・アルジェリア（サハラ砂漠）
モース硬度	9
比重	3.5～3.8
色	黒、こげ茶、褐色

コンドライトとは

彗星や小惑星のもととなる岩石が隕石となったもので、地球に飛来してくる隕石の8割以上はこのコンドライトだといわれています。
隕石は大きく分類すると惑星の核となる部分を構成している「鉄隕石」、マントル（地殻）を構成する「石質隕石」、そして核とマントルの中間で形成される「石鉄隕石」の3種類に分けられ、コンドライトはこの中の石質隕石に属します。

石質隕石の中でも一度融けた岩石や金属が急速に冷やされ固化したコンドリュールと呼ばれる球粒を含有したもののみがコンドライトとされており、このコンドリュールが見られる隕石は46億年前の太陽ができた頃の物質が集まったものだと考えられています。このことからコンドライトは化学組成が太陽系とほぼ同じで最も原始的な組成であるといわれています。

パワーストーンとして流通しているコンドライトはほとんどがサハラ砂漠で発見されており、サハラ砂漠で発見されたコンドライトは「サハラNWA869隕石」と呼ばれています。
1998年頃に初めて発見され、その後1年ごとにコンドライトの落下が確認されています。現在サハラ砂漠で発見されているコンドライトは冷え固まった岩石が13億年前に火星に落下し衝撃で弾き出されて地球まで飛来したものだと考えられています。