クリスタル(水晶)は日本を代表する国石で、4月の誕生石です。
石英のなかで無色透明なものをクリスタルと呼び、アメジストやシトリン、ローズクォーツなどはこのクリスタルが特殊な環境によって様々な色合いに変化した変種になります。
パワーストーンの原点といわれるほどの知名度を誇り、世界中で特別な力を持った石として様々な儀式に用いられ珍重されてきました。万能かつ強力なパワーを持つとされ、浄化効果だけでなく他のパワーストーンと調和しエネルギーを増幅させるといわれています。
英名 | Crystal/Quarz |
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和名 | 水晶(すいしょう)/石英(せきえい) |
主な産地 | ブラジル、マダガスカル、アメリカなど |
モース硬度 | 7 |
比重 | 2.7 |
色 | 透明~内包物などによってさまざまな色を有します |
石英のなかで無色透明なものを指し、和名では水晶と呼ばれています。クリスタルは氷のように澄んだ透明度の高い輝きから、ギリシャ語で氷を意味する「krustallos(クリスタロス)」が語源なったといわれています。
石英は二酸化ケイ素が結晶化したもので、長石に次いで地球上で2番目に豊富な鉱物だとされています。
石英の多くは六角柱状のポイントを形成し、ひとつの母岩にポイントが群晶したものは水晶クラスターと呼ばれています。クリスタルと聞くと真っ先にこのクラスターの姿を想像する人は多いのではないでしょうか。
群晶した結晶の美しさや最大限のパワーを秘めているといわれていることから、水晶クラスターはクリスタルのなかでも最もポピュラーで人気の高いアイテムといえます。
クリスタルは非常に変種が多い鉱物で、色合いや内包物などによって様々な種類に分類されます。
不純物の混入と放射線による結晶格子欠陥によってクリスタルが変色したものは、
・アメジスト(紫水晶)
・シトリン(黄水晶)
・ローズクォーツ(紅水晶)
・モリオン(黒水晶)
・スモーキークォーツ(煙水晶)
などがあります。
また、内包物によって分類される有名なものでは、
・ルチルクォーツ(針入り水晶)
・ファントムクォーツ(幻影水晶)
・ガーデンクォーツ(庭園水晶)
・水入り水晶
などが挙げられます。
クリスタルは日本の国石とされ、太古から様々な儀式や宝飾品に用いられてきました。
特に宗教との関りは深く、神や仏の代わりとして水晶を御神体として祀っている神社も多くあり、仏教では「玻璃(はり)」と呼ばれ七宝のひとつにも数えられています。
日本でも山梨県や長野県など各地でクリスタルが産出されていましたが、現在ではほとんどの鉱山で商業用の採掘が行われなくなったため入手が困難になっています。
クリスタルの産地としては特にヒマラヤ産、ブラジル産、アメリカ産のものが有名です。
ヒマラヤ産のクリスタルは神が棲まうといわれるほど霊性の高いヒマラヤ山脈から産出され、特に強いエネルギーを秘めているといわれています。透明感がありながらもギラギラとしていない柔らかな光沢が特徴で、酸化物や金属系鉱物が表面に付着することにより、ピンクやオレンジがかった色味のクラスターも多く流通しています。
ブラジル産のクリスタルは特にミナスジェライス州で産出されるものが有名です。太くがっしりとした迫力のある結晶が多く、透明度の高さとクラックによる虹がキラキラ輝いて見えるのも特徴です。
アメリカのアーカンソー州で産出されるクリスタルは不純物が少なく、まるで氷のような高い透明度を誇っています。ポイントの太さや長さなどのバランスが取れた個体が多く、世界一美しい水晶とも評されます。
クリスタルはマイナスのエネルギーを浄化するだけでなく石のパワーチャージも効果を発揮するといわれていますので、パワーストーンの浄化におすすめです。
自浄作用があるため頻繁に浄化をする必要はありませんが、月に一度程度はクリスタル自体の浄化を行うようにすると良いでしょう。
・強力な浄化
・エネルギーの増幅
・心身の癒し
・総合的な運気の上昇
・魔除け、邪気払い
・生命力を高める
・潜在能力の開花
・直観力を高める
クリスタルは万能な効果を発揮し持つ人を選ばないといわれているので、パワーストーン初心者の方におすすめです。パワーストーンのエネルギーを増幅させる効果がありますので、持っている石の力をもっと引き出したい、相乗的な効果を得たいと考えている方にもおすすめです。
また、空間やパワーストーン以外にも鉢植えに水晶さざれを敷き詰めることで植物の生命力を高め、元気を与えるといわれています。